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書店(本店)店長プロフィール読書歴

読んだ本の感想


MK2店長
本好きの人が参考になるような感想を心がけますけど、しょせん感想は感想です。自分が読んだ本の感想と、俺が書いた感想をつき合わせて、あまり印象が変わらないようなら、俺の感想をある程度信用してもいいかもしれません。
このお店の情報
お店のランキング
[ランキング]今月売上674位/来店2431位
2005年09月29日 06:03更新

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20050403 20050405 20050422 20050619 20050914
最近読んだ本です。
侵略会社の新戦艦
本 侵略会社の新戦艦

笹本祐一/著 、朝日ソノラマ
価格:500円

小説の手練。知ってる人は知ってるでしょうから、解説する意味も紹介する意味もほとんどないかもしれない。メカっぽい用語とかが気にならなくて、本当におもしろい娯楽小説を読みたければ、ぜひ「ARIEL」1巻から読んでみてください。古本屋を丹念に回れば全巻揃うはずです。当代きっての地の分の簡略さと会話文の絶妙なうまさを誇る作家です。
  天国に涙はいらない
本 天国に涙はいらない

佐藤ケイ/〔著〕 、メディアワークス
価格:536円

この作品単体では評価は低い。ネタはありがち。キャラ設定もありがち。コメディのセンスはさほどない。したがって、評価はこんなもん。ただ、奇妙に引っかかるものがある。それはたぶん、文章の取りまわしみたいなものの上手さ。地の文で読者を誘導する技術の萌芽。そして地味なキャラクターを愛情もって的確に描写するだけの技術。しかも愛情は別物として突き放して描写できるだけの冷静さ。静かに今後に期待。
(店長オススメ度: ★★★★★ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★☆☆ /2005/04/03更新)

天国に涙はいらない 2
本 天国に涙はいらない 2

佐藤ケイ/〔著〕 、メディアワークス
価格:557円

俄然おもしろくなってきました。地味なキャラを丹念にブレなく描くっていうのがこの作者の持ち味でしょうか。新しく登場した真央もよくできたキャラです。やはりありきたりで地味ですが。あと、この巻から変態が際立ってきました。魅力的な変態を作れる人はいいです。ほのぼのとした作風のなかで、一生懸命に生きる地味なキャラたちのちょっと変な日常。そして、それを練られた文章で読みやすく描く、と。このへんが持ち味でしょうか。隠れた佳作としておすすめしときます。
  天国に涙はいらない 3
本 天国に涙はいらない 3

佐藤ケイ/〔著〕 、メディアワークス
価格:536円

3巻で登場したみきが、ほぼ完全なギャグキャラなので、星一つ減。そういうキャラを作るのがヘタな人ではないし、たまのマヌケさが際立つという点ではまあうまく機能してるのだとは思うけど。個人的な好みも入ってるかな。高橋留美子が作りそうな行動基準が狂ってるギャグ系の女の子があんまり好きじゃないっていう。まあ、この巻のヒロインがたまであると思えば、これはこれでアリか。アブデルの人でなしっぷりが、より筋の通ったものになってきたのも、おもしろくしている一因ですね。
(店長オススメ度: ★★★★☆ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★☆☆ /2005/04/03更新)

天国に涙はいらない 4
本 天国に涙はいらない 4

佐藤ケイ/〔著〕 、メディアワークス
価格:557円

オヤジがパターンどおりに濃い。汚さの描写は直接的ではないが、シタオビというアイテムひとつで、こうもオヤジが汚らしく見えるものだろうか。あと、変態どもの言動のもっともらしさが圧巻。「基準はズレてるが、筋は通ってる」というあたりが全体的に作者のお好みであるらしい。好感持てます。とにかくたまおすすめですよ。地味でまじめで健気でマヌケ。こんだけ揃ってれば充分です。…ロリっぽいっていう以外にどういう属性も持ってないから、きっと一般的には人気出ないんだろうけどなあ…。たまいいんだけどなあ。
  新本格魔法少女りすか 2
本 新本格魔法少女りすか 2

西尾維新/著 、講談社
価格:924円

世のいわゆる大人たちに毛嫌いされているに違いない西尾維新の最新刊。個人的にはこれ、西尾維新のなかでいちばんいいシリーズだと思ってます。アクション要素多いからだろうな。あと、主人公がおそろしく鼻持ちならないガキなのだが、どんな犠牲を払ってでもガキの論理のままこの世にはびこってやるというその気概、それそのものはわからないわけじゃないから。あとりすかダメすぎ。ダメすぎが萌えという人も多かろう。基本的に「お話のルール」ということを非常によくわかってる作者で、それゆえにあえてそれを崩したいという若気の至り的な部分は多い。が、この作品ではそれは比較的鳴りを潜めている。テキストの読みにくさは相変わらずですが、トータルで見ればおもしろいです。主人公のガキの論理まま肥大した自我を実力で支えようとする傲慢さ。これを許せるかどうかがカギですな。あと、あんがい変態描くの苦手そう。ツナギどうでもいいや。
(店長オススメ度: ★★★★☆ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★★★ /2005/04/03更新)

A君〈17〉の戦争 1
本 A君〈17〉の戦争 1

豪屋大介/著 、富士見書房
価格:651円

絶版だったのか?んーと、ごりごりの野郎くさい成長物語。作者の価値観がそのまま反映してる説教くさい系。ファンタジー世界での戦争を舞台とした群像物語でもある。が、ファンタジーとしては世界観が弱い。また、主人公を取り巻く少数のキャラ以外の設定が、単なる書き割りに近く感情移入できないのも難点。そこまで言っておいて星4つである理由は、やはり成長物語として非常によくできているということ。そして、戦争や戦略についての描写がおもしろいってことですね。一気に読ませるだけの筆力はあります。個人的には中途半端なウケ狙いのパロディ的知識の羅列やめたほうがいいと思うんだけど、ここまでお話としてごりごりに固いと、そうでもしないとリアル十代は読んでくんないのかもしんないな。成長物語にイヤミを感じずに、かつ「がんばる男の子」をふつーに好感もって眺められる人。そんでもって、戦略とかそういうの好きな人なら、まずハズレなしの良作です。でも、中途半端におどけた文章がイタイけどね…。
  A君〈17〉の戦争 2
本 A君〈17〉の戦争 2

豪屋大介/著 、富士見書房
価格:651円

主人公にはけっこう好感もてます。スフィアは狙いまくりのキャラだとわかっていても、こうまでふつーにいい子だと、やっぱり好感持つ。てゆうかイラストの力非常に大。伊東岳彦御大だとは途中まで気づかなかったわけですが。1巻で力業っぽい世界観の説明が終わって、純然たるお話の本編に入ってるんで、いっそう違和感なく楽しめます。描写がちょっとくどいのが難点かな。もう少しさらっとしてると読みやすいんだけど、作者がきっと暑い(誤変換ではないです)んだろうなあ。
(店長オススメ度: ★★★★☆ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★★☆ /2005/04/03更新)

嘆きのサイレン
本 嘆きのサイレン

茅田砂胡/著 、中央公論新社
価格:945円

作者が自分のキャラを使うパロディ小説シリーズの新装開店版。圧倒的なキャラ立ちで、もはやお話の作りさえある程度しっかりしていれば(そしてこの作者はそういうところで絶対に手を抜かない)、なにをやってもおもしろい、という状態ではある。とにかく、デルフィニアに始まるこのシリーズは、昨今出版されているファンタジー、ラノベ、まあジュブナイルと総称される界隈のなかでもトップクラスの「お話の醍醐味」を感じさせてくれるので、読んで損はないです。強烈にキャラが立ってる長編にありがちな「いいヤツらてんこもり」の偽善ちっくな感じが嫌いな人はともかく、ふつうに小説を楽しみたい人にはおすすめ。デルフィニアの一巻から、ぜひ読んでください。
  よつばと!   3
本 よつばと!   3

あずま きよひこ 著 、メディアワーク
価格:630円

お話というものが、もし「ここではない世界」を成立させることを目的としているのならば、史上空前といっていいほどの傑作かもしれません。俺は、これほどよく考えて作られたお話を、あとはひかわきょうこの初期から中期の短編たちくらいしか知りません。ことさらにテーマ性なんかなくても、大きなお話のうねりなんかなくても、ただ「描かれる世界」に愛着をもって、けれど作品世界を俯瞰できるだけの一定の距離をとって、丹念に、丹念に描くだけで、作品世界は成立しえます。あまりに丁寧に作られた魅力的な作品は、ただその世界で人が生きる姿を眺めているだけで、おのずと読者の内部にテーマを発生させると思う。俺は自分以外の人間を尊敬することはまったくない人間ですが、それでもこの作者には敬意を表したいと思います。異論はあるかもしれないけれど、この異常なまでの完成度だけで、マンガの歴史に残っていい傑作だと思う。
(店長オススメ度: ★★★★★ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★★★ /2005/04/03更新)

まぶらほ ノー・ガール・ノー・クライ
本 まぶらほ ノー・ガール・ノー・クライ

築地俊彦/著 、富士見書房
価格:588円

星ひとつでもいい。人気があるらしいので買ってみました。ハズレハズレハズレーーーーッ。星ひとつじゃない理由は、いちおーお話の文法を作者がよく知っていて、後半のアクションシーンではそれなりに盛り上がっていたからです。完成度はそんなに低くないです。しっかし、こんだけ魅力のない女の子をてんこ盛りに出しておいて、それで萌えろと言うか。特にヒロインにあたる女。これ、ありてーに言ってヤな人間だろう。この根拠のない嫉妬深さはなに? 俺には理解できません。もう、読んでる最中、ラブひな思い出してしょうがなかったですよ。ダメな意味で。ラブひなのなにが馬鹿にされる要因になってるかわからない人にはおすすめかもしれません。作者、まちがいなく技術あるから、確信犯だよな、この内容は。お話としては、このあとふつーに盛り上がっていく可能性は高いんだけど、俺、もう二度と読みません。
  いぬかみっ!
本 いぬかみっ!

有沢まみず/〔著〕 、メディアワークス
価格:599円

インフィニティゼロは、1巻の完成度とは裏腹にどんどん失速していったわけだが、ともかく「お話」を作ることに情熱を抱いている作者であると認識したので、買ってみた。んー、微妙だなあ。ぬるい。とてもぬるい。人によってはこれ、まったく受け入れられないと思います。やや悪い意味で少年マンガ的。女の子の存在が、非常に都合のいいものになってる。あるいは、これからそうなっていく予感。表面的にはワガママで奔放自由な女の子、という設定ですが、肝心なところで無意味に主人公の横暴を許すというか。要するに一個の人間としてようこを理解できないのですな。そこらへんに不整合感がある。まあ、そのへん気にならないローティーンの少年たちにはおすすめかもしれません。あと個人的にイラストがまったく受け付けない。なぜここまで媚びてるのか理解できん。
(店長オススメ度: ★★☆☆☆ /2005/04/03更新)   (店長オススメ度: ★★★☆☆ /2005/04/03更新)

インフィニティ・ゼロ 冬~white snow
本 インフィニティ・ゼロ 冬~white snow

有沢まみず/〔著〕 、メディアワークス
価格:578円

エロゲの国からやってきた鍵っ子っぽい表紙と内容。実際はどうかは知らないけど。んーと、わりとふつうにできてます。主人公のキャラが的確じゃないのと、ヒロインであるゼロのキャラクターがいまひとつ明確になってないのが致命傷。ストーリーとしてはありきたりだが、泣かせのツボは心得ているので、まあ深く考えずに読めばそれなりに楽しいでしょう。少なくとも、お話を書くことに一種の情熱を持っていることはまちがいないです。鍵ゲーのメロドラマ的側面が大好きで、なおかつ健気な女の子好き、んでもって小説について「深く考えずに」(ここ重要)読める人にはけっこうおすすめでしょうか。全体が少しずつ作りが甘くて、そして女の子キャラが肝であるストーリーなので、その部分の甘さが特に目立つ、と。まあそんなとこでしょうか。
  インフィニティ・ゼロ 2
本 インフィニティ・ゼロ 2

有沢まみず/〔著〕 、メディアワークス
価格:578円

あー、ものすごく厳しい。1巻がわりときれいにまとまってたので、2巻以降を続けるのが難しくなってしまった。設定を考えてるうちに、これは過去から書き起こさなきゃいけないな、という流れで出てきたお話なんでしょう。お話単体としてはわりとふつーにできてると思うんですが、いかんせん、1巻を読んだ人はゼロがかわいーといいなあと思って読むはずで、とーとつな過去篇とか持ち出されてもとまどいがあることでしょう。しかもヒロインの女の子のキャラが固まってないもんだから、いまひとつ魅力を感じられない。厳しいです。あとキャラに華がないよね…。
(店長オススメ度: ★★★☆☆ /2005/04/05更新)   (店長オススメ度: ★★☆☆☆ /2005/04/05更新)

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